トップページ > お役立ちブログ > 空き巣に狙われやすい家、嫌がる家の特徴は? プロが解説する住まいの防犯対策

ブログ

空き巣に狙われやすい家、嫌がる家の特徴は? プロが解説する住まいの防犯対策

2025.11.05

空き巣や強盗に狙われやすい家、逆に嫌がる家には特徴があります。侵入されやすい家のポイントや侵入の手口を理解し、より効果的な防犯対策であなたと家族の安全を守りましょう!

空き巣に狙われやすい家、嫌がる家の特徴は? プロが解説する住まいの防犯対策

目次

空き巣や強盗の侵入手口

空き巣や強盗の侵入手口

空き巣や強盗に対して対策を講じるためには、まずどのような手口があるかを知っておくことが重要です。では、警視庁の統計データ(※)から、「侵入窃盗の侵入口」と「具体的な侵入手口」の傾向を見ていきましょう。
 
空き巣や強盗の侵入口で多いのは?
まず、「侵入窃盗の侵入口」のデータを見ると、一戸建て住宅やマンションなどの共同住宅では、いずれの形態の住宅でも「窓」と「表出入り口(玄関など)」からの侵入が7割以上を占めていることがわかります(以下参照)。

   

空き巣や強盗の具体的な侵入手口
次に、「侵入窃盗の侵入手口」を住宅形状別に見ると、上位3つが「無締まり」「ガラス破り」「合かぎ」となっています(以下参照)。




【無締まり】
長時間の外出時だけでなく、ゴミ出しや庭の手入れ、洗濯物を干す際など、鍵をかけずに外に出たわずかな隙を突いて侵入するケースもあります。
 
【合い鍵】
玄関の周囲や郵便受け、植木鉢の下などに合い鍵を隠したつもりでいても、侵入者は目ざとく見つけ出して開錠してしまいます。
 
【ガラス破り】
ベランダのサッシや窓などのガラスを破壊し、そこから手を入れて開錠・侵入する手口。通常のガラスであれば、たった数秒で壊されてしまいます。近所への買い物やペットの散歩など、わずかな留守の間でも被害に遭う可能性があります。
 
【ドア錠こじ破り】
ドアと壁の隙間にバールなどの工具を押し込み、てこの原理でドア錠を壊して侵入する手口。かなり強引な方法ですが、通常のドアや錠では数分で侵入されてしまいます。
 
【ピッキング】
ピックと呼ばれる金属の特殊工具を鍵穴に入れ、ドア錠を短時間で開ける手口。ピッキング防止に対応した錠でなければ、1分もかからず開錠されてしまいます。
 
【サムターン回し】
ドアにドリルを使って穴を開けるなどして、サムターン(ドアの錠を室内側から開け閉めする回転式のつまみ)を外から操作して侵入する手口です。また、ドアとドア枠の隙間から工具を差し込んで、サムターンを操作する手口もあります。
 
(※)参考資料・グラフ出典/警視庁「住まいる防犯110番」
住まいる防犯110番 (npa.go.jp)

 

空き巣に狙われやすい家の特徴

空き巣に狙われやすい家の特徴

空き巣や強盗に狙われやすい家には、「死角が多い」「周囲からの見通しが悪い」「人通りが少ない立地」「防犯対策が不十分」「留守がわかりやすい」といった特徴があります。以下、それぞれの特徴を具体的に見ていきましょう。
 
【死角が多く、周囲からの見通しが悪い家】
●高い塀や生垣、生い茂った庭木、物置などがあり、侵入作業を通行人に見られにくい家
●建物に死角があり、周囲からの視線が遮られる家
 
【人通りが少なく、人目に付きにくい場所にある家】
●路地や人通りの少ない通りに面している、近隣に家が少ないなど、人目に付きにくい場所にある家
 
【防犯対策が不十分な家】
●窓や玄関に鍵がかかっていない家
●鍵やパーツが古く、壊されやすい窓やドアがある家
●補助錠や面格子、防犯カメラなどが設置されていない家
●2階への足場になりやすい物(脚立や収納ボックスなど)が、庭や敷地内に置いてある家
 
【留守がわかりやすい家】
●郵便受けに郵便物や新聞が溜まっている、洗濯物が長時間干しっぱなしなど、留守であることがわかりやすい家
●夜間になっても室内の照明が点いていない家
●旅行中・出張中であることをSNSなどで投稿することで、家を留守にしていることが知られてしまうケースもある
 

空き巣が侵入を諦める、嫌がる家にするためのコツ

空き巣や強盗が嫌がる家には、「侵入に時間がかかる」「人目に付きやすい」「防犯意識が高い」といった共通点があります。こうした点を踏まえ、空き巣が嫌がる家、侵入を諦める家にするためのポイントとしては、以下のような点が挙げられます。
 
●窓や玄関などに防犯用品を設置して、侵入に時間がかかるようにする
●背の高い塀や庭木を避け、周囲からの見通しを良くして死角を減らす
●屋外に防犯カメラやセンサーライトなどを設置し、侵入者に「入りにくい家」と思わせる
●長期不在時や夜間に、不在であることを悟られないようにする
●日ごろから近所同士で声をかけ合うなど、地域ぐるみで防犯意識を高める

住まいの具体的な防犯対策や空き巣対策の防犯用品

住まいの具体的な防犯対策や空き巣対策の防犯用品

ここからは、住まいの具体的な防犯対策や、空き巣対策としておすすめの防犯用品を紹介します。お金をかけず、今すぐできる対策もありますので、ぜひ今日から実践しましょう!
 
【補助錠を設置する】
住宅に侵入する際、5分以内に侵入できなければ、約7割の侵入者は諦めるといわれています。1つのドアや窓に錠が2つ付いていると(ワンドア・ツーロック)、開錠・侵入に時間がかかるため、空き巣は嫌って避ける傾向があります。
 
【玄関ドアにガードプレートを設置する】
ドアとドア枠の間に隙間があると、バールなどの工具を差し込んでドア錠を破壊される可能性があります。ドアとドア枠の隙間をふさぐガードプレートを取り付けることで、ドアのこじ開けやサムターン回しなどの手口を防ぎやすくなります。
 
【ピッキング防止の玄関ドア錠に替える】
玄関のドア錠をピッキング防止に対応した錠や、鍵穴のない電子錠・電気錠に替えることで、ピッキングによる侵入を防ぎやすくなります。
 
【窓ガラスに防犯フィルムを貼る】
ガラスの強度を上げる防犯フィルムを窓全体に貼ることで、ガラス破りによる侵入を防ぎやすくなります。また、地震などの災害でガラスが割れた場合にも、周囲に破片が飛散するのを防ぐことができます。
 
【面格子や窓シャッターを設置する】
窓やサッシに面格子や窓シャッター(雨戸)を設置することで、ガラス破りによる侵入を防ぎやすくなります。ただし、窓やサッシのタイプ・場所によっては、取り付けられない場合もあります。
 
【防犯カメラやセンサーライトを設置する】
家庭用の防犯カメラやセンサーライトを外部から見える位置に設置することで、空き巣への威嚇やいたずら防止につなげることができます。とくに、建物や通路などの死角になる場所に設置すると、より効果的です。
 
【カメラ付きインターフォンを設置する】
門扉や玄関のインターフォンをカメラ付きのものにすることで、見知らぬ人が訪ねてきても室内から確認・対応することができます。
 
【家の周りの見通しを良くする】
背の高いブロック塀や庭木などがあると、家の周囲からの見通しが悪くなり、死角が生じやすくなります。ブロック塀を周囲から見えやすいフェンスにする、庭木をこまめに剪定するなど、家の周りの見通しを良くすることも空き巣対策として有効です。
 
【庭先や通路に防犯砂利を敷く】
敷地内の通路や庭先に防犯砂利を敷くのも効果的です。防犯砂利は踏むと大きな音が出るため、物音を立てたくない侵入者は嫌います。
 
【屋外に足場になりやすい物を置かない】
脚立やバケツ、大型の収納ボックスやストッカーなどは、高い位置の窓や2階への侵入の足場にされてしまう可能性があります。家の周囲や庭には、足場になりやすい物を置かないようにしましょう。
 
【外出時は必ず施錠し、合い鍵を屋外に置かない】
ゴミ出しや庭仕事、犬の散歩など、ちょっとした外出時にも必ず施錠する習慣を身につけましょう。また、玄関の合い鍵は、屋外の隠し場所(玄関の周囲や郵便受け、植木鉢の下など)に置かないようにしましょう。
 
【不在を悟られないようにする】
旅行などで長期間留守にする場合は、新聞の配達を止めるなど不在を悟られないようにしましょう。また、帰宅が遅い日はタイマーで照明を点けたり、ラジオの音を出したりして在宅を装うのも、空き巣対策として有効な方法です。

より空き巣が嫌がる家にするために

より空き巣が嫌がる家にするために

今回ご紹介した対策の中には、ご家庭で今すぐできるものもありますが、錠やカメラ、建具などの防犯用品は、工務店やホームセンター、便利屋などのプロに設置してもらいましょう。自分で設置できると思っても、正しく取り付けないと性能が十分に発揮できなかったり、既存の建具を傷つけてしまったりする恐れもあります。より空き巣が嫌がる家にするために、わからないことや不安があれば、専門の業者に相談・依頼することをおすすめします。
 
―― ベンリーでは、今回ご紹介した防犯用品の取り付けや、さまざまな防犯対策のご相談・ご依頼を受け付けています。お客さまのご要望やご予算に応じてご相談させていただきますので、住まいの防犯対策に不安がある方も、ぜひお気軽にご連絡ください。
 



 

 

Copyright(c)Benry Co.,Ltd. All rights reserved.