なにかと忙しい年末、家中の1年の汚れを落とす大掃除は、計画的に行ってスムーズに終わらせたいものです。とはいえ、いざ始めようと思っても「どこから手を付ければいいのかわからない」「時間がかかりそうで、ついつい先延ばしにしてしまう」という人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、年末の大掃除を効率的に進めるための準備や手順、おすすめの便利グッズや場所別の掃除方法など、押さえておきたい大掃除のコツをまとめて紹介します。
目次
キッチンやお風呂、トイレや玄関、ベランダなど、年末の大掃除は目を配る場所が多いため、気になった所からいきなり始めてしまうと、やり残した箇所があったり、二度手間になったりして効率よく進めることができません。まずは、事前にスケジュールとチェックリストを作成して、しっかり計画を立ててから取り掛かりましょう。
年末大掃除のスケジュールの組み方
はじめに大掃除をする場所を書き出し、その場所をどのように掃除するか、どれぐらい時間がかかるかを考えましょう。掃除場所と掃除方法・時間の目安がわかったら、いつ・どこを掃除するのかスケジュール表やカレンダーに書き込んでいきます。
1ヵ月かけて平日にコツコツと掃除を進めたい人は、「この週は浴室とトイレを徹底的に掃除する」など、週単位で掃除場所を決めていくといいでしょう。また、週末や年末の休み中にまとめて掃除したい人は、その日に掃除する場所と時間(1ヵ所あたり1~3時間を目安に)を決め、学校の時間割のようにスケジュールを組んでいきます。
チェックリストの作り方
スケジュールが決まったら、その場所ごとに掃除する箇所や内容をさらに細かくリストアップしていきましょう。たとえばキッチンの場合、シンク・コンロまわり・換気扇・キッチン家電・食器棚などの箇所に応じて、具体的な掃除方法や掃除時間の目安を書き出していきます。あわせて、掃除に必要なもの(掃除用具や洗剤など)もリストアップしておけば、事前に何を購入・準備すればいいのかがすぐにわかります。
ここからは、年末の大掃除を効率よく進めるために、押さえておきたい5つの基本ポイントを紹介します。
【1】先に不用品を捨てる
大掃除に取り掛かる前に、家にある不用品を捨てましょう。物が多いと、動かしたり避けたりしながら掃除しなければいけないため、余計な時間や手間がかかってしまいます。また、部屋に出しっぱなしになっている物(洋服や小物、本や雑誌など)があれば、掃除する前に片づけておきましょう。
【2】掃除の手順は「上から下」「奥から手前」を意識する
最初に掃除をした場所が、次の場所を掃除したことで汚れてしまわないように、掃除は「上から下」「奥から手前」を意識して進めましょう。ホコリは上から下に落ちるので「棚の上を掃除した後に床を掃除する」、掃除した場所を踏んで汚さないよう「部屋の奥から出入り口に向かって掃除する」など、掃除の手順を考えることで二度手間を防ぐことができます。
【3】頑固な汚れは事前に洗剤を付け置きする
キッチンまわりの油汚れやトイレの黄ばみ、お風呂の黒カビなどは、あらかじめキッチンペーパーやトイレットペーパーなどで洗剤を30分程度なじませておくと、洗剤成分が浸透して落ちやすくなります。また、洗剤を付け置きする待ち時間を利用して、ほかの場所の作業を進めておけば、大掃除の時間短縮にもつながります。
【4】完璧を求め過ぎず、決めた時間で切り上げる
大掃除をスケジュール通りに終わらせるには、一ヵ所にこだわって時間をかけすぎないことも大切です。最初に決めた時間内で終わらない場合は、区切りのいい段階でいったん切り上げ、後日の空いた時間に作業しましょう。そうすることで、大掃除のトータルなスケジュールが狂いにくくなります。また、完璧を求め過ぎず「ここまでキレイになったら良し」と考えることで、大掃除の負担感やストレスも減るでしょう。
【5】時間や労力がかかる場所はプロに依頼する
汚れが落ちにくい水回りの掃除(キッチンや浴室、トイレなど)を、ハウスクリーニング業者や便利屋に依頼するのもひとつの方法です。プロならではの技術と専用アイテムで、頑固な汚れも徹底的に除去してくれます。また、手の届かない高所の窓掃除や、重量のある不用品の処分なども、プロに依頼すれば安心してスムーズに済ませられます。
では次に、大掃除をする際に役立つ便利グッズや、洗剤の選び方を紹介します。自宅にあるものも上手に活用して、大掃除の効率をアップさせましょう!
【ゴム手袋】
水回りの掃除では水や洗剤、汚れに触れることが多いため、手荒れを防ぐためにゴム手袋をして作業しましょう。
【スポンジ】
水回りの掃除に使用するスポンジは複数個用意し、浴室用・キッチン用・油汚れ用・焦げ落とし用など、掃除場所や汚れ・用途に応じて使い分けるのがポイント。また、ちょっとした汚れを落とすなら、洗剤なしでピカピカに磨けるメラミンスポンジもおすすめです。ただし、素材によっては傷つく恐れがあるため注意してください。
【雑巾・古布・タオル・ストッキング】
古くなった服やタオルなども、拭き掃除用の雑巾として再利用できます。また、入浴用のナイロンタオルやストッキングは、水アカや石鹸カスが落としやすく、雑巾やスポンジが入りにくい狭い部位にもスルッと入るので、蛇口の隙間掃除や磨き掃除に好適です。
【歯ブラシ・綿棒】
サッシのレールやタイルの目地、便器の隙間など、狭くて細かい場所の汚れ落としに活躍します。歯ブラシは使用済みのものでかまいませんが、ブラシの先端が開いている場合は、先端を少しカットすると、汚れを掻き出す力がアップします。
【割りばしなどの長い棒】
不要になった古布やストッキングなどを、割りばしや長い棒に巻いて輪ゴムで固定すれば、手の届かない奥の隙間までラクに掃除できます。
【伸縮タイプのハンディモップ】
先端が曲がる伸縮タイプのハンディモップは、背の高い家具やエアコンの上部、天井の照明器具など、手が届きにくい高所のホコリ取りに活躍します。さっと拭くだけで、ホコリを舞い上げずに吸着してくれますので、1本用意しておくと普段の掃除にも重宝します。
汚れの種類や場所に合わせた洗剤選びのポイント
大掃除では汚れの種類や場所(素材)に応じて、各種の洗剤を使い分けるのがポイントです(下表参照)。なお、洗剤によっては使えない素材もありますので、使用前に必ず注意書きを確認しましょう。また、1ヵ所で複数の洗剤を使用する場合は、ほかの種類の洗剤と混ぜないように注意してください。
ここからは、「キッチン」「浴室・洗面台」「トイレ」「リビング・寝室」「玄関」「ベランダ」を掃除する際のコツを紹介します。いずれの場所も、基本的に「上から下」「奥から手前」の手順で進めましょう。
【キッチン】
シンク・コンロ・換気扇まわりや、キッチン家電、食器棚など、キッチンは掃除する箇所が多く、こびりついた汚れも目立つ場所です。とくに、コンロの五徳や換気扇のパーツは油汚れが落ちにくいので、先にアルカリ性の洗剤に付け置きしておきましょう。付け置きしている間に、キッチン家電や食器棚などを掃除すれば、時間を有効に使えます。また、洗い場となるシンクまわりは、すべての作業を終えたあとに掃除すれば、ほかの作業で汚れても二度手間になりません。
【浴室・洗面台】
浴室や洗面台の汚れは、水アカ・石鹸カス・ぬめり・黒カビなど多岐にわたります。それぞれの汚れの性質に合わせて、複数の洗剤を使い分けるのがポイントですが、誤って洗剤を混ぜないよう気をつけてください。また、基本的な作業手順として、洗い場の床とバスタブは最後に掃除しましょう。
【トイレ】
トイレの大掃除では、普段なかなか手の回らない壁や窓、便器の後ろ、換気扇などの汚れもしっかり落としましょう。また、便器内に頑固な黒ずみやカビがある場合は、そのまま流せるトイレットペーパーで塩素系漂白剤を付け置きしておきます。その間に、ほかの場所の掃除をすれば時間が無駄になりません。
【リビングや寝室】
リビングや寝室の掃除は、天井・壁・家具・床の順に、上から下へと汚れを落としていきます。その流れに沿って、普段掃除が行き届かないサッシ・窓まわりやカーテンレール、照明器具などもしっかり掃除しましょう。最後の床掃除は、部屋の奥から出入り口に向かって掃除機をかけ、フローリングの場合は、水拭きしてワックスをかけると汚れが付きにくくなります。
【玄関】
玄関の掃除は、事前に靴箱内の靴や傘立てなどを外に出し、何もない状態にしておくとスムーズに作業できます。まず、玄関ドアと壁まわりを掃除したら、靴箱内の棚を上段から下段に向かって掃除します。最後に玄関のタタキの汚れをほうきやブラシで掃き取り、雑巾でキレイに拭き上げましょう。
【ベランダ】
まず、サッシや窓ガラス、網戸を掃除して、最後にベランダの床に溜まった汚れを取り除きます。床を掃除する際には、濡らしてちぎった新聞紙を床全体に撒き、それをほうきで掃き取る方法がおすすめです。そうすることで、細かいゴミが濡れた新聞紙に吸着するので、土埃や砂、髪の毛などもラクに取り除けます。
年末の大掃除は「時間や手間がかかって大変」と感じるかもしれませんが、ポイントを押さえて効率よく進めることで、スムーズに終わらせることができます。まずは、いつ・どこから・なにを始めればいいのか、スケジュールを立てることから始めてみてください。普段なかなか手を付けられない場所もすっきりキレイに掃除して、気持ちよく新年を迎えましょう。
また、汚れが気になる場所を徹底的にキレイにするなら、専門の業者や便利屋に依頼するのもおすすめです。忙しくて時間が取れない方や、掃除する箇所が多くて困っている方も、無理をせずプロに相談・依頼してみてはいかがでしょうか。
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