湿気の多いお風呂場(浴室)は、普段から掃除をしていても、水アカやカビ、ぬめりなどの汚れが蓄積しやすい場所です。毎日お風呂を気持ちよく使うためにも、定期的に大掃除をして汚れを溜め込まないことが大切です。
今回の記事では、お風呂の大掃除の基本的な手順や必須アイテム、汚れ・場所別の掃除方法をまとめて紹介。年末にお風呂の大掃除をしようと考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
お風呂の大掃除をスムーズに進めるためには、事前の準備が肝要です。まずは大掃除を始める前に、作業に必要な洗剤と用具を用意しておきましょう。
お風呂の掃除に必要な洗剤(適した汚れの種類)
●中性洗剤(一般的な汚れ、皮脂汚れ、ピンク色のぬめりなど)
●アルカリ性洗剤(落ちにくい皮脂汚れ、ピンク色のぬめりなど)
●酸性洗剤(石鹸カス、水アカなど)
●塩素系漂白剤(黒カビ、黒ずみ)
●クリームクレンザー(頑固な水アカ、うろこ汚れなど)
洗剤は汚れの種類や素材に応じて使い分けるのがポイントです。ただし、素材によっては使えない(傷つく、変色する)洗剤もありますので、使用前に必ず注意書きを確認しておきましょう。
また、酸性洗剤と塩素系洗剤が混ざると有毒ガスが発生するため、両方の洗剤を同時に使わないようにしてください(それぞれの作業を別の日にすると安心です)。
お風呂の大掃除に必要な用具
●ゴム手袋、マスク、保護用メガネ
●スポンジ(複数個用意する)
●細いブラシ(使用済みの歯ブラシでもOK)
●大きいブラシ
●柄の長いモップ
●キッチンペーパー
●タオル
●使用済みのストッキング(あると便利)
1個のスポンジを使い回しすると、性質の異なる洗剤が混じって効果が薄れるため(場合によっては有毒ガスが発生して危険)、使用する洗剤ごと・場所ごとに複数個用意しましょう。
天井の掃除に使う柄の長いモップは、フローリングワイパーのヘッド部分に、輪ゴムなどでメラミンスポンジを取り付けたものでも代用できます。
使用済みのストッキングは、スポンジが入りにくい狭い部位にもスルッと入るので、蛇口の隙間掃除や磨き掃除などに便利です。
次に、お風呂の大掃除をスムーズに進めるために、押さえておきたい基本の手順とポイント・注意点を解説します。
お風呂の大掃除の手順は「上から下」へ
低い場所(浴槽や床など)から掃除を始めると、高い場所(天井や壁など)の掃除で洗い流した汚れや洗剤が下に落ちて、二度手間となってしまいます。そのため、お風呂の大掃除は、基本的に「上から下(高い場所から低い場所)」の手順で進めましょう。具体的には、以下の順で進めるとスムーズです。
【1】天井
【2】壁・ドア
【3】風呂桶・イス・シャンプーボトルなどの小物類
【4】鏡
【5】シャワーヘッドとホース・蛇口
【6】浴槽
【7】床(洗い場)
【8】排水溝
お風呂の大掃除の基本ポイント・注意点
掃除の下準備として、まず掃除する場所にお湯(50度ぐらい)をまんべんなくかけ、汚れを浮かせておく(ふやかす)のがポイント。さらに、こすっても落ちない頑固な汚れは、洗剤を含ませたキッチンペーパーでパックし(湿布のように貼り付ける)、しばらく置いて洗剤をなじませると落ちやすくなります。
また、お風呂の大掃除では洗剤を多く使うので、作業中はゴム手袋をすることはもちろん、換気扇を必ずつけて通気を良くしましょう。とくに、カビ取り用の塩素系漂白剤は刺激が強いため、顔を保護するマスクやメガネも着用すると安心です。
ここからはお風呂の場所別の掃除方法を、先述した順番に沿って解説します。いずれの場所も、掃除前にお湯をかけて汚れを浮かせ、掃除後もお湯をかけて汚れと洗剤をしっかり洗い流しましょう。
お風呂の天井の掃除方法
天井の掃除は、柄の長いモップやフローリングワイパーのヘッドにメラミンスポンジを取り付けたものを使用します。お湯を含ませたモップ(スポンジ)でこすりながら、汚れを落としていきますが、洗剤は液だれして目に入る恐れがあるため、できるだけ使わない方がいいでしょう。
お風呂の壁・ドアの掃除方法
壁・ドアの汚れは、お湯を含ませたスポンジやブラシでこすって落とします。お湯だけで落ちない汚れには、中性洗剤を使うといいでしょう。
タイルの目地やパッキン部分に黒カビ(黒ずみ)がある場合は、塩素系漂白剤を吹きかけて落とします。こすっても落ちない場合は、塩素系漂白剤を含ませたキッチンペーパーでパックし、10~15分ほど置いてから落とします。
風呂桶・イス・シャンプーボトルなどの掃除方法
小物類の汚れは、お湯を含ませたスポンジでこすって落とします。お湯だけで落ちない汚れには、中性洗剤またはアルカリ性洗剤を使うといいでしょう。とくに頑固な汚れは、中性洗剤を溶かした浴槽のお湯に、10~15分ほど浸け置きしておくと落ちやすくなります。洗い終わったら浴室の外に出して乾燥させます。
お風呂の鏡の掃除方法
鏡についている汚れのほとんどは水アカなので、酸性洗剤を使って落としていきます。こすっても落ちない頑固な水アカ(うろこ汚れなど)がある場合は、酸性洗剤を含ませたキッチンペーパーで鏡全体をパックし、10~15分ほど置いてから落とします。
シャワーヘッドとホース・蛇口の掃除方法
シャワーヘッドやホースの水アカは酸性洗剤で落としていきます。ホースに黒カビ(黒ずみ)がある場合は塩素系漂白剤を使いますが、酸性洗剤と混ざらないように注意してください。
同じく、蛇口の水アカや石鹸カスも酸性洗剤で落としていきますが、洗剤で落ちない金属部分の頑固な汚れは、クリームクレンザーを使ってこすり落としていきます。
浴槽の掃除方法
天井や壁を掃除した後は、浴槽内に汚れや洗剤が流れ落ちている場合があります。お湯でしっかりと洗い流してから、中性洗剤または弱アルカリ性の洗剤を使って、浴槽内とエプロン(浴槽側面の化粧パネル)の汚れを落としていきましょう。
お風呂の床(洗い場)の掃除方法
お風呂の床の汚れは、お湯をかけながらブラシでこすって落とします。お湯だけで落ちない汚れには、中性洗剤を使うといいでしょう。
タイルの目地やパッキン部分に黒カビ(黒ずみ)がある場合は、塩素系漂白剤を吹きかけて落とします。こすっても落ちない場合は、塩素系漂白剤を含ませたキッチンペーパーでパックし、10~15分ほど置いてから落とします。
お風呂の排水溝の掃除方法
ぬめりやカビが発生しやすい排水溝の掃除には、中性洗剤か塩素系漂白剤を使用します。排水溝のカバーや排水筒(内部の筒状の部品)などのパーツを取り外し、付着したゴミ(ホコリや髪の毛など)を取り除いたら、洗剤とブラシを使って汚れを落としていきます。
毎日使うお風呂は、知らない間にカビや汚れが溜まりやすいので、半年に一度は大掃除をして清潔に保ちたいものです。とはいえ、お風呂の大掃除はある程度の労力と時間がかかるため、普段手が回らない場所の掃除は、ハウスクリーニングの業者や便利屋などに依頼するのもおすすめです。
お風呂の大掃除をプロに依頼すれば、なかなか落ちない頑固な汚れや、家庭では掃除が難しい場所の汚れも徹底的にクリーンアップ。カビが発生しやすい浴槽エプロンの内部や、汚れが潜む追い炊き配管などの掃除はもちろん、水回りのトラブルや困りごとも解決してくれます。
お風呂の大掃除をする時間が取れない方や、頑固な汚れが落ちなくて困っている方も、この機会にプロに相談・依頼してみてはいかがでしょうか。
【お風呂掃除のプロの技を動画でチェック】
▽浴槽エプロン内部のクリーニング
https://www.youtube.com/watch?v=ZTjh3UyHp6A&t=39s
▽追い炊き配管のクリーニング
https://www.youtube.com/watch?v=_ZqvNkVdTtE
▽シャワーホースのトラブルも解決
https://www.youtube.com/watch?v=jvjwtZpDoDY
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