
梅雨から夏場にかけて、家のあちこちに発生するカビ。カビは見つけたら直ちに取り除くことが肝要ですが、掃除のやり方によっては、逆にカビを拡散・増殖させてしまうこともあるため注意が必要です。
そこで今回は、かえって逆効果となってしまうカビ掃除の3つの落とし穴と注意点を紹介。カビの発生・再発を防ぐための基本ポイントも解説しますので、併せてチェックしてみてください。
目次
壁や床、窓枠などの表面に付いたカビを、いきなり濡れた雑巾で拭き取るのはおすすめできません。カビを雑巾で水拭きすると、雑巾に付いたカビの胞子を物理的に塗り広げてしまい、周囲にカビを拡散させる原因になるからです。また、濡れた雑巾で拭くことで、逆にカビが好む水分を与え、増殖を助長してしまう可能性もあります。
うっすらと生えた軽いカビであれば、消毒用エタノール(アルコール濃度70~80%)をスプレーして数分ほど置き、きれいな布でカビを広げないよう一方向に拭き取りましょう。頑固な黒カビなどの場合は、塩素系漂白剤などのカビ取り剤をスプレーして(キッチンペーパーでパックするとより効果的)数分ほど置き、最後に固く絞った雑巾でカビ取り剤を完全に拭き取ります。水が使える場所であれば、カビ取り剤を洗い流した後、乾いた布で水気をしっかり拭き取ってください。
浴室などの水まわりで乾いたカビを見つけたとき、いきなりブラシで強くこするのは避けた方が安心です。乾いた状態のカビをゴシゴシこすると、カビの胞子が周囲に飛び散り、カビを拡散させてしまう可能性があるからです。また、ブラシで強くこすることで、壁やパッキンなどの素材を傷めてしまう恐れもあるため注意が必要です。
まずは、カビ取り剤をスプレーしてキッチンペーパーなどでパックし、数分ほど置いてしっかり浸透させてから洗い流すのが基本です。そのうえで、皮脂汚れや石けんカス、水アカなど、カビの原因になりやすい汚れをブラシなどでしっかり落としておきましょう。
手の届きにくい天井や壁にカビが生えているのを見つけると、つい掃除機で吸い取りたくなるかもしれません。しかし、掃除機でカビを吸引すると、掃除機の内部がカビの温床になるだけでなく、排気口からカビの菌糸や胞子が部屋中にまき散らされ、喘息やアレルギーなどを引き起こす恐れもあります。カビの除去に掃除機を使うのは、掃除機にも人間の健康にも良くありませんので、基本的にNGと覚えておきましょう。
カビの発生や再発を防ぐためには、カビが好む環境をできるだけ作らないことが基本となります。まずは、カビが生育しやすい環境・条件を踏まえたうえで、それに応じた予防策を普段から実践することが大切です。
カビが生育しやすい環境・条件を知る
カビは「湿度70%以上」「気温20~30度」「皮脂やホコリなどの栄養源」の条件がそろうと急増します。高温多湿な梅雨時~夏場はもちろん、冬場でも加湿器+暖房を使う部屋や湿気の多い浴室などは、カビの生育に絶好の環境となります。
また、ホコリ・皮脂・アカ・髪の毛・石鹸カス・食品カスや、壁紙・木材といった建材や繊維類まで、カビは家の中のさまざまな有機物を栄養源にして成長します。
カビ予防の基本は「換気」「除湿」「掃除」
【換気】室内を定期的に換気したり、収納内に風を通したりすることで、家の中に湿気がこもらないようにします。
●窓を2ヵ所以上開けて空気の流れを作る、換気扇を回す
●週に1回程度、クローゼットや押入れ、靴箱などの戸を全開にする。収納内にモノを詰め込み過ぎない
●壁際の大型家具(タンスや棚など)は、背面に風が通るよう壁から少し離して設置する
【除湿】カビは湿度が60%以下になると活動が弱まるため、室内や収納場所をこまめに除湿して、カビが生育しにくい湿度に保ちます。
●梅雨時~夏場は、エアコンの除湿機能や除湿器、除湿剤などを活用して湿度を60%以下に抑える
●空気が乾燥する冬場も加湿のしすぎは禁物。加湿器を使う場合は、こまめに室内の湿度をチェックし、60%を超えていたら加湿器を止めて適切な湿度に調整する
●使用後の浴室や洗濯機、キッチンや洗面所のシンクまわり、窓の結露は濡れたまま放置せず、水気をできるだけ拭き取って乾かす
【掃除】こまめな掃除でカビの栄養源となる汚れを取り除き、カビが生育しにくい清潔な環境を保ちます。
●部屋の掃除は上から下(棚や照明などの上部から始めて最後に床)へと進め、とくにホコリが溜まりやすい場所(部屋の隅、窓際、家具の裏・下・隙間など)は念入りに掃除する
●浴室や洗面所、キッチン、トイレまわりの汚れ(皮脂、髪の毛、ぬめり、石鹸カス、ホコリ、食品カスなど)をこまめに取り除く
●定期的にエアコンのフィルターを掃除する。1~2年に1回はエアコンクリーニング(プロによる分解洗浄)で、内部に溜まった汚れやホコリを一掃する
ご家庭で対処しきれないカビの除去はプロに相談・依頼を!
今回は、カビ掃除における3つの落とし穴と注意点、カビ予防の基本ポイントについて解説しました。
ご紹介したように、カビ掃除では「いきなり水拭きしない」「乾いたカビをいきなりゴシゴシこすらない」「掃除機で吸い取らない」ことが原則です。さらに、カビを除去した後の再発や、新たなカビの発生・増殖を抑えるためには、日ごろからの「換気」「除湿」「掃除」でカビが好む環境・条件を排除することがカギとなります。
ただし、カビの種類や状態、場所によっては、ご家庭での対処が難しいケースもありますので、以下のような場合は無理をせず、ハウスクリーニングなどのプロに相談・依頼することをおすすめします。
●こまめにカビを除去して対策をとっても、またカビが生えてしまう
●カビ取り剤を使ってもカビや汚れが落ちない
●壁や床、手の届かない天井などの広範囲にカビが広がっている
●どんな洗剤や薬剤を使えばいいのかわからない、強力なカビ取り剤を使った作業に不安がある
●カビ取りだけでなく、その周囲全体(浴室・キッチン・洗面所・トイレ・窓まわりなど)の汚れも徹底的に除去して、カビの再発や発生を防ぎたい
●エアコン内部のカビやホコリを一掃したい(分解洗浄によるエアコンクリーニング)
―― ベンリーでは、ご家庭内のカビ対策やハウスクリーニングの各種サービスをご提供しています。キッチンや浴室、トイレ、洗面所などの水まわりから、室内やベランダまわり、エアコン内部のクリーニングまで、経験豊富なスタッフがお客さまのご希望に合わせて幅広く対応。具体的なサービス内容については、こちらをご覧ください。
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